部分アセチル化ロ紙クロマトグラフ法による有機加硫促進剤および老化防止剤の分離•確認 : (第5報) 部分アセチル化ロ紙クロマトグラフ法による加硫ゴム中の老化防止剤の分離•確認
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
前報で報告した部分アセチル化ロ紙クロマトグラフ法により加硫ゴム中の老化防止剤を分離•確認した. 即ち純ゴム配合の加硫ゴムと実用配合の加硫ゴムを未変化のまま及びギャーオーブン法で老化させた試料をアセトン抽出し, 抽出物を部分アセチル化ロ紙クロマトグラフ法にかけた. 加硫ゴムからの老化防止剤のRf値は標準試料のそれより幾分小さくなるが, スポットの色, 形から使用した老化防止剤を識別出来た. 但しフェノール系老化防止剤200を使用した加硫ゴムを老化させた試料からは何もスポットは得られなかった. これはこの老化防止剤が老化の過程中に他の物質に変化することを示す. 以上のことからこのクロマトグラフ法が加硫ゴム中の老化防止剤の識別に役立ち得る事, 又老化防止剤の作用機構の解明の一手段となり得ることを示している.
著者
関連論文
- サイリスタによる電離真空計の電子電流制御
- 部分アセチル化ロ紙クロマトグラフ法による有機加硫促進剤および老化防止剤の分離•確認 : (第5報) 部分アセチル化ロ紙クロマトグラフ法による加硫ゴム中の老化防止剤の分離•確認