ガスクロマトグラフィーによるゴムの識別 (第1報)
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概要
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各種生ゴム, 各種加硫ゴムおよび各種ゴム混合加硫物を熱分解して熱分解生成物を溶剤に吸収しそれを試料としてガスクロマトグラフィーによりゴムの識別を試みた.ガスクロマトグラフィーは赤外線スペクトル法等の共存分析法に対し分離分析法であるので一般には共存物質の影響がない. 更にC.E. Benett 等が発表している微量不純物の検出定量法を用いなくても通常0.1〜0.01%は検出定量 (ピーク高はフルスケールの10%程度として) できる. この点に注目して実験を試みた結果溶剤を適当に選択すればゴムの種類により独特なガスクロマトグラムが得られる. 混合物についても一部の例外はあるが同定可能であり再現性がよく分析も短時間に行なえることを認めた.
- 社団法人 日本ゴム協会の論文