両親媒性クラウンエーテル型アゾプローブ−シクロデキストリン複合体による水中でのアルカリ金属イオン認識
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概要
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水中における両親媒性クラウンエーテル型アゾプローブ−シクロデキストリン(CyD)複合体のアルカリ金属イオン認識とその複合体の構造について,紫外可視吸光光度法および円二色性分光法による検討を行った.紫外可視吸収スペクトルによる評価の結果,γ-CyDはクラウンエーテル型両親媒性アゾプローブ(15C5-Azo-Cn)のH会合体と安定な包接体を形成することが分かった.また,K+イオンに対する見かけの親和性は約10倍に増大し,Na+イオンに対しては増大しなかった.K+イオン添加時,γ-CyDは15C5-Azo-Cnのアルキル鎖長がn=4, 6のとき1分子,n=8のとき1〜2分子)がH会合体と包接していることが示唆された.円二色性スペクトルによる評価の結果,15C5-Azo-C6にNa+イオンを添加した場合はγ-CyDは主にフェニルアゾ部位に包接しており,K+イオンを添加するとフェニルアゾ部位から隣接するアルキル鎖にかけて包接していることが明らかとなった.
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