マレイン酸ヒドラチドによる緑豆の発芽生長阻害
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概要
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緑豆の発芽生長は発芽時の100 p.p.m.のMH処理により著るしい阻害を受ける.MH処理を受けた緑豆幼植物は水分吸収量を減じ,根の伸長および側根の発生が止まり,酸素吸収量が低下し,これに伴って子葉乾物量の減少が抑えられる,乾物量及び窒素量からみても胚の生長が遅れ,発芽に特徴的な下胚軸集積性物質のうちフルクトース残基,アスコルビン酸及びアルギニンの生長に伴う増加も対照区に比して少くなる.しかし分離したミトコンドリアのコハク酸酸化のQO2は植物体のMH処理により影響をうけず,まこのミトコンドリアのコハク酸酸化能はin vitroでのMH添加によっても影響をうけない.