細菌等の発育阻害現象について
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概要
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主としてLactobacillus casei, Escherichia coli及び有胞子乳酸菌を用いて,次の事実を証明した. (1)寒天培養に於いて,コロニーの密度と一つ一つのロコニーの大きさは逆関係にあり,巨大コロニーの大きさの限界はシャーレの大きさと正の関係にある. (2)これは,コロニーが寒天中を速に拡散する阻害因子を生産を生産する為に起る現象と思われ,この因子は同種菌に対して,特に強く作用する. (3)この種の因子は液体培養中でも生産され,これを寒天塊で捕捉すれげ培養液中の菌の密度は高まり,逆に寒天塊は,その菌の生育を許さなくなる. (4)この因子は酸性側で作用が強く,且つ耐熱性に富む.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文