植物のフォスフォリラーゼ活性の定量法の研究 : フォスフォリラーゼ蛋白質に影響を及ぼす因子について
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概要
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植物試料のフォスフォリラーゼ活性を定量的に測定しようとする際,フォスフォリラーゼ蛋白に影響を及ぼすような因子について考察した. (1)植物の栽培条件,生育時期,組織の種類によりまた個体間でフォスフォリラーゼ活性には著しい差がある. (2)植物のフォスフォリラーゼは水で容易に抽出される形で存在している. (3)抽出液のフォスフォリラーゼ活性の安定度は試料によって著しく異なり,一般に葉の抽出液では極めて不安定である. (4)植物には一般にPR-酵素は存在せず,植物フォスフォリラーゼは補酵素を必要としないようである.またフォスフォリラーゼの起源によりパパインで不活性化されるものと安定なものとある. (5)フォスフォリラーゼの阻害物質に関して論じた.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文