燐酸カルシウムクロマトグラフィーに現れた卵白アルブミンの不均一性について(第1報)
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概要
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(1) Tiselius等(8)のhydroxylapatiteによるクロマトグラフ分析によって,卵白アルブミンは少なくとも4個の区分を示すことを確認した. (2) そのうち0.05M以上の燐酸塩緩衝液で溶出される成分は少量であったので, Ea I(0.03M溶出区分)とEa II(0.05M以上の溶出区分)とに分別し,両者の比がほぼ70:30であることを明らかにした.この比率はTiselius等の結果と著しく相異するが,検討の結果おそらく鶏卵品種の相異によるものであろうと結論した. (3) Ea IとEa IIの量比は酸変性処理によって殆んど変化しなかった.この事実はEa IとEa IIとの変性の速度が近似したものであることを示している. (4) Ea I区分を分離精製して,電気泳動分析に附した結果A2+A3:A1の比がもとのものよりも高くなっていることを認めた.これはA1, A2, A3間の燐酸結合量の相異が燐酸カルシウムに対する吸着性に影響することを示唆している.
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