Brevibacteriumに属するL-グルタミン酸生産菌バクテリオファージの研究(第5報) : 抗生物質のファージ感染抑制作用
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概要
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著しいプラーク形成阻害作用を有したテトラサイクリン及びクロラムフェニコールをファージ感染L-GA発酵へ低濃度(1〜2γ/ml)添加することによって,宿主菌の生育,L-GAの生成に影響なく特異的にファージ増殖を抑制し,ファージの被害を防止した.しかしながら,テトラサイクリンのファージ抑制作用はP/B比に左右されるので,工業的には発酵初期のファージ汚染ができるだけ少ない時期に低濃度使用することが有効であることを知った.この作用機作は遊離ファージの失活,吸着阻害ではなく,新生ファージの増殖抑制であって,テトラサイクリンの濃度が低い場合には放出価の減少,潜伏期の延長として現われるが,濃度が高くなると菌体内ファージの合成は完全に阻止される.ファージ感染菌のDNA合成は旺盛で,非感染菌の2倍近い増加を示して,ファージ感染のいずれの段階にテトラサイクリンを作用させでも,短時間に合成が抑制された.そして蛋白合成はテトラサイクリン添加によっていずれの場合も急速な減少が起るが,吸着段階までに添加した場合には一時的な減少後,直線的に蛋白増加が認められ溶菌が阻止された.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
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沖 俊一
三楽オーシャン(株)中央研究所
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松井 俊規
三楽オーシャン株式会社八代工場
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赤星 恭助
三楽オーシャン株式会社八代工場
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原田 良造
三楽オーシャン株式会社八代工場
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沖 俊一
三楽オーシャン株式会社八代工場
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