DEAEセルロースカラムクロマトグラフィーによる酵母のβ-フルクトフラノシダーゼの分離精製
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概要
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市販の圧搾パン酵母の自己消化物中のβ-フルクトフラノシダーゼをDEAEセルロースを用いたカラムクロマトグラフィーにより精製し,次の結果を得た. (1) 酵素の糖に対する比活性がFischerらの方法に比べ56倍に相当する試料を得た.これによりこの酵素は従来多糖類と複合体を作って安定化していると考えられていたが,ほとんど大部分の多糖類は単なる不純物として混入していたものと考えられる.また多糖類に代るべき安定剤も必須ではない. (2) 同じ酵素作用をもつ2種の成分を認めた. (3) このうちの1成分がショ糖を加えながら通気培養して酵母中の酵素の力価を高めたときに増加することを認めた.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文