無血清高密度細胞培養によるヒト細胞性フィブロネクチンの生産
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概要
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タンパク質無添加培地で,長期間,ヒト細胞性フィブロネクチンを生産するヒト肝芽腫由来細胞株であるHUH-6 YMを樹立した. 本細胞株は,クローニングを繰り返すことによって,高細胞密度でも代謝産物によって物質生産に影響を受けにくいクローンが得られた.この細胞株を用いて高密度培養の実験を行った. その結果, pHの低下防止のために重炭酸ナトリウム濃度を上げ,糖の欠乏と有害代謝産物生成を防止するために高濃度のフラクトースを添加した培地を用い, 5×107 cells/cm2の細胞密度で維持し,培養上清中の細胞性フィブロネクチンの濃度も通常の培養時の20倍に相当する200mg/lに上げることができた.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
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永峰 賢一
ニチレイ総合研究所
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山本 敏
ニチレイ総合研究所
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濱 江美
ニチレイ総合研究所
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中島 琢磨
ニチレイ総合研究所
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真島 則子
ニチレイ総合研究所
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鈴木 利江子
ニチレイ総合研究所
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萩原 俊彦
ニチレイ総合研究所
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棚田 正三
ニチレイ総合研究所
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大澤 久夫
ニチレイ総合研究所
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村上 浩紀
ニチレイ総合研究所