スタフィロキナーゼの構造と線溶活性との関係
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概要
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スタフィロキナーゼ(SAK)を酵素的,あるいは化学的に分解して,構造とフィブリン溶解活性との関係について調べた. (1) SAKのC末端アミノ酸配列はLys-Lysと決定され,DNA配列から予想されるとおりであった. (2) SAKにカルボキシペプチダーゼWを作用させてC末端2アミノ酸残基を除去してもフィブリン溶解活性は低下しなかった. (3) SAKにプラスミンを作用させてN末端10アミノ酸残基を除去してもフィブリン溶解活性は低下しなかった. (4) SAKのメチオニル結合を切断してN末端26アミノ酸残基を除去した結果,プラスミノゲンに対する特異的結合性は保持していたが,フィブリン溶解活性を失っていた.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文