尿酸利用性酵母の選択と培養
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概要
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鶏糞に酵母を培養して養鶏飼料として再利用するための基礎的な実験を目的として,尿酸,鶏糞抽出物および鶏糞自体を窒素源として酵母の液体振盪培養を行い,生育,尿酸の消費,菌体収量を調べ,鶏糞が酵母の窒素源としてよく利用されることを明らかにした. Pichia membranaefaciensなど10株の尿酸資化性の優れている酵母を選択して,0.1%尿酸培地に30°C, 1日間振盪培養したとき尿酸の80%以上を分解消費して最大生育に達し,また尿酸を粉状のまま懸濁した液体培地でもよく生育した.乾燥鶏糞粉末を1%濃度に水に懸濁し,グルコースを添加しただけの培地にも充分よく生育することを認めた.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文