ゼラチン膜を担体とする固定化β-グルコシダーゼの性質
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概要
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(1) β-グルコシダーゼを包括したゼラチン膜を作製し,この膜をグルタールアルデヒドで架橋処理することにより酵素を固定化した. (2) 個定化酵素の経時的な反応速度はほぼ一定であり,1時間の測定において活性収率は51%であった. (3) 活性のpH依存性は,元の酵素とほとんど変らなかった. (4) 活性の温度依存性は,元の酵素よりもわずかに大きかった. (5) 耐熱性は,元の酵素に比べてかなう増大した. (6) Michaelis定数をま,元の酵素の2.6×10-3Mに対し固定化酵素は5.4×10-3Mであり,固定化酵素の見掛けの基質親和性は低下した. (7) 膜厚が大きいほど,活性収率は低下した. (8) 繰り返し使用や保存に対して,活性は安定であった. (9) 電解透析処理に対する活性の安定性は,固定化により大きく増加した. (10) プロテアーゼ処理に対する抵抗性は,担体であるゼラチンの性質に大きく依存した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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