たばこ香料に用いられる甘草成分の研究(第1報) : 甘草中のたばこ香喫味関与成分の分画について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
甘草根中の香喫味関与成分を検討した結果, glucose, sucroseなどの糖, proline, aspartic acid, threonine, serine, glycine, alanine, valine, isoleucine, γ-ami-nobutyric acidなどのアミノ酸と,あらたに1-deoxy-1-L-prolino-D-fructose, 1-deoxy-1-L-alanino-D-fruc-tose, 1-deoxy-1-(L-aspartic acid)-D-fructose, 1-deoxy-1-L-asparagino-D-fructoseなどのアミノ酸-糖化合物が存在することを認めた.このアミノ酸-糖化合物は,たばこの悪癖異臭味を抑制し,香喫味を良化することが認められたので,甘草エキスの香喫味関与成分の一因子と考えられる.