牛尿の化學的研究 : (第1報)牛尿より得た一エノール性化合物並に褐色油に就て
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
青草飼料を与えた乳牛の尿より活性炭を吸着剤に用いてC10H10O2の化学組成を有する化合物を結晶状に単離した.酸素1原子はエノール姓水酸基の形で存在している事を認め,又同時に活性炭に吸着されて来るものの中より特有な牛尿臭を有する褐色油を得た.この油を減圧蒸溜した物の中よりp-cresol及びphenolをaryloxy醋酸の形で分離確認した. 終に元素分析は薬理研究所大畑氏に,吸収スペクトルの測定は北海道水産物検査所の小泉氏にお願いした事を附記し,御指導を賜つた北大小幡教授,東大石館教授と共に深甚なる謝意を表する.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
関連論文
- 各地産植物精油に関する研究(第25報) : セキショウの精油について
- 9.葱類黒斑病々原菌Macrosporium Porri Elliottの生産する色素Macrosporinの構造について
- 各地産植物精油に関する研究(第28報) : ショウブの精油成分
- 牛尿の化学的研究 : (第2報)牛尿より得たーフェノール性化合物の構造に就て
- 牛尿の化學的研究 : (第1報)牛尿より得た一エノール性化合物並に褐色油に就て
- アシルカルボニル鉄酸塩とメチルビニルケトンの反応による1,4-ジケトンの合成 : cis-ジャスモンとジヒドロジャスモン合成への応用