再びビタミンB2の安定化について
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概要
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(1) 先きにB2の安定化にチオ尿素が著効あることを報告したが,これが生理作用に及ぼす影響について動物試験を行った結果,何等悪影響ないばかりでばなくチオ尿素添加法は標準法よりやや良好のようであつた. (2) 水溶性クロロフィール(Mg-chlorophyllin-Na, Cu-Chlorophyllin-Na及びFe-chlorophyllin-Na)のB2光分解に対する作用について実験し,これらがB2安定剤として有効で, Fe-, Cu-, Mg-chloro-phyllin-Naいずれも効果がある.中でもFe-chlorophyllin-Naが良い、即ち中性(蒸溜水溶液)にてはB2単独だと4時間射光にて残存率58.8%なるに反しFe-Chl-Na 10mg (B20.3mgに対し)添加にて78%,酸性(N/1000醋酸溶液)では単独で61.5%,添加区は78%,アルカリ性(N/1000苛性ソーダ溶液)では単独で52%,添加区は57%である. (3) ビスケツトにB2を強化する場合の製造・貯蔵中における損失をみた結果,製造中23.5%, 6カ月室温貯蔵にて37%損失した.然るにクロロフィリン添加区の製造中の損失はFe-Chl.-Na添加では0で,その他のものは13.5%であつた. 尚動物試験は田部井菊子氏にお願いした.此処に感謝する.本研究は文部省試験研究費による.
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