複数小領域の相互情報量を用いた4D超音波画像位置合わせのGPUによる高速化
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概要
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病変の経時変化や治療効果を判定し,効果的な治療方針を決定・実施するために,診断・治療・評価の過程で得られる一連の画像を空間的に位置合わせする意義は大きい.しかし,超音波診断装置は臨床で広く利用されているにもかかわらず,超音波画像に特有の諸要因のため,X線CTやMRIに比較して画像位置合わせに関する報告は少ない.近年,三次元ボリュームデータを連続的に観察・記録できる超音波装置が開発され,超音波においても診療プロセスで得られる画像群を位置合わせする意義と期待が高まっている.報告者らは,これまで,複数の小領域での相互情報量を用いたボリューム類似度指標を導入し,効果的に超音波画像を位置合わせする方法を提案してきたが,この手法のより精密な解析や臨床応用のためには処理時間の飛躍的な短縮が求められている.本報告は,この目的のため,GPUを用いた処理の高速化を検討し,従来の方法に比較して30倍以上の性能改善を行ったものである.
著者
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