下顎歯肉癌術後患者の舌および下唇の知覚と口腔機能に関する検討
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概要
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本研究の目的は,下顎歯肉癌術後患者10名の口腔機能と口腔粘膜の知覚(温覚,冷覚,触覚,熱痛覚)を調査し詳細を知ることである。患者の年齢は59歳から82歳であり,口腔機能評価には低粘着性発色チューインガム法,オクルーザルプレスケール法,山本の咬度表,単音節発語明瞭度検査,全口腔法味覚検査を用いた。知覚の検査部位数は下唇が2か所,舌尖と舌背合わせて4か所とした。患者自身で評価する山本の咬度と客観的評価による咀嚼機能の結果は一致していなかった。単音節発語明瞭度では軽度障害が認められた。味覚閾値は患者群と健常者との間に差がなかった。患者群患側において温覚および熱痛覚閾値は冷覚および触覚閾値と比べて回復が遅い傾向にあった。
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