心房細動に対する抗凝固療法の現状と展望
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概要
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これまで60年以上にわたり唯一使用可能であった抗凝固薬のワルファリンは,心房細動に合併し重篤な転帰をとる心原性脳塞栓症予防に欠かせない薬剤である.しかし,患者ごとにその至適用量が異なること,食物や多くの薬剤がその効果に影響を与えることから,患者にとっても医師にとっても使用しにくい薬剤であり,必要な患者に十分使用されていない現状が報告されている.一方,ワルファリンに代わる新しい抗凝固薬として,直接トロンビン阻害薬とXa因子阻害薬が開発されている.ダビガトランは発売,ほかのいくつかは現在臨床試験中で,一部は治験が終了し承認申請準備段階にある.いずれの薬剤も,ワルファリンとは異なりビタミンK非依存であるため,食物の影響を受けにくく,また他剤の影響もワルファリンほど多くない.したがって,患者ごとにその投与量を調節することは原則不要であり,ワルファリンに比し使いやすい薬剤といえる.今後,心房細動に対する抗凝固療法はどのように変わっていくのだろう.恐らく,循環器専門医以外の医師も,より積極的に抗凝固療法を行う時代が近づいている.
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