クリ果の貯蔵に関する研究 (第3報) : 貯蔵したクリ果の酸化酵素およびポリフェノール系物質について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1.貯蔵クリ果の加工時における変色とそれに関連ある酸化酵素,およびポリフェノール系物質について実験した。 2.パーオキシダーゼは果肉全体に,チトクロームオキシダーゼは主として維管束部に分布しているようで,ポリフェノールオキシダーぜは本実験の範囲では検出することができなかつた。 3.アスコルビン酸(0.05〜0.2%溶液)においてもくえん酸(0.1〜1.0%溶液)においてもその単独溶液処理ではクリ果の変色は完全に防止できなかつたが,アスコルビン酸(0.1〜0.2%)およびくえん酸(0.25〜0.5%)との混合溶液処理では完全に変色を防止した。 4.貯蔵中におけるクリ果肉内のポリフェノール系物質はほとんど変化を認めなかつたが,縫合線部または維管束部などには部分的に集積しているのではないかと推測される。
- 園芸学会の論文