Allium rosenbachianum REGELの繁殖に関する研究 (第2報) : 実生苗の球形成過程について
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概要
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A. rosenbachianum の実生苗は地下6〜10cmの深い位置に小球を形成する。そこで本種の球形成過程と温度条件が子葉の生長に及ぼす影響とを明らかにするため, 木箱, 硝子製根箱内および湿ロ紙上の苗について調査を行なつた。本種の地上子葉は約2か月間緑色を保ち, 本葉は1葉も展出しなかつた。本種の地下子葉は各部分, 特に基部2〜4mmの部分の急速な生長により屈地的に地中に入る。これに伴い子葉基部にある生長点は地下6〜10cmの位置に下降した。子葉基部から生ずる種子根は子葉の生長が停止するころ生長し始め, 側根もなく貧弱で長さは3〜5cmにすぎなかつた。子葉基部の生長点では第1, 2葉が順次分化し, その後葉鞘細胞の数の増加と細胞の増大により第1葉は保護葉に, 第2葉は貯蔵葉になつた。以上の結果, 子葉鞘は地下6〜10cmの位置で球と称される状態になつた。本種の子葉は5〜25°Cの範囲では正常に発育し, 20〜25°Cでは5°Cより生長が早かつた。以上の諸点から実生苗における生長点下降の方法などについて若干の考察を試みた。
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