トマトの生育と収量に及ぼすマルチングの効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
トマト栽培でのマルチングの効果を見るために, 石油誘導体「Encap」の地表面撒布 (撒布面積の程度を3段階に分ける), 黒色ポリエチレンフィルムならびにサトウキビの葉および葉鞘で地表面被覆処理を行ない, 対照区を含めて合計6処理4反覆区の乱塊法によってトマトの生育ならびに収量を調査した。その結果 Encap ならびに黒色ポリエチレンフィルム区では, (1) 地上部の生長がおう盛で根も水平によく分布し; (2) 開花も早く, 着果良好で; (3) 収量も多かった。これはマルチングによって土壌水分がよく保持•利用され, また土壌温度その他の条件が生育に好結果を及ぼすためである。マルチング区はトマト生育期間中のかん水回数も少なくてすみ, 乾燥地域においては特にその効果が大であると思われる。
- 園芸学会の論文