ニホンナシ育種における果実品質の数量的研究(第1報) : 既存品種集団の統計的考察
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概要
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ニホンナシ果実の形質のうち肉質, 甘味, 酸味および果実の大きさを数量化するためにそれぞれ果肉硬度, 屈折計示度, 果汁pHおよび果実重量で表わした. 栽培品種群を用い, 上記各形質の環境変異 (樹内果実間変異, 樹間変異, 年次変異) について分析した.年次分散は果実重量と屈折計示度では大きかつたが, 果肉硬度と果汁pHでは小さかつた. 果実重量のサンプリング誤差は他の形質に比較してとくに大であつた. また各地から収集した長十郎の果実では, 果肉硬度と果汁pHについて地域差が認められた.現在の栽培品種と過去の栽培品種を比較すると, 肉質(果肉硬度) に関して顕著な改良の跡が認められるが, 他の形質ではあまり明らかでなかつた.
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