リン施用グァバ樹の葉分析
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概要
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1970から1972にかけて, リンの葉面散布量を異にしたグァバ樹について, 葉内の要素含量, その季節的変動, および好適範囲を明らかにするための試験を実施した.リンの施用量を増すにつれて, 葉内のリン含有率は徐々に増加したが, NおよびK含量には影響しなかった. 一年を越えた生長サイクルにわたって, N, P, Kおよび乾物含有率の季節的変化を調査したところ, 各成分ともに, 生長を開始する前と, 生長を停止した後の時点で最も高い含有率を示し, また, 最低値はシーズンの終り, すなわち果実の完熟後にみられた. 年内で1〜2月と7〜8月の2期間中は, 葉内のN, PおよびK含有率が安定した値を示した. 過リン酸の施用によって収量は明らかに増加するが, 両年ともに4%区で他の区よりも高い収量をえた. 収量と葉内リン含量との間には有意な正の相関が認められ, 収量とリン施用量との間の関係を二次回帰式で表わすことができた. 乾物当り0.45〜0.65%のリン含量のときに収量が最大であった.
- 園芸学会の論文