東洋蘿〓の品種分類並に澱粉と比重
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概要
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1. 東洋に栽培されてゐる蘿〓類を分布及び生理, 形態より, 1. 生食用種群, 2. 日本蘿〓群, 3. 南支蘿〓群, 4. 支那廿日大根群, 5. 西洋廿日大根群に分類する事を試みたが, 此分類は澱粉の多少及び比重に依つても一部裏書きされる。2. 澱粉は第1群最多く, 第4群之に亞ぎ, 第2, 第3, 第5群には少い。各群内の品種間にも差異が認められる。澱粉の多いものは生食に適し, 煮食に用ひられない。3. 比重は第1, 第4, 第5群重く, 100以上に達し, 第2, 第3群は輕く98内外で, 水分の多少と逆比例し, 又澱粉の多少と大體一致する。又鬆入りも極敏感に比重に表れるので, 採種用母本鑑定に應用し得る。4. 各群の代表的品種の水分, 澱粉, 糖分を分析し, 上記の結果を實證した。水分は第1, 第4群少く, 第2, 第5群が多い。澱粉は第1群は第2群の7倍を示した。第4群は之に亞いで多い。
- 園芸学会の論文