常温下での高濃度CO<SUB>2</SUB>およびMA環境によるイチジク果実の鮮度保持
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概要
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20°C下での高濃度CO<SUB>2</SUB>およびMA(Modified Atmosphere)環境によるイチジク(Ficus carica L.cv.Masui Dauphine)果実の鮮度保持効果を検討した.5~80%CO<SUB>2</SUB>環境はイチジク果実のエチレン生成を抑制し,果実軟化及びカビの発生を遅らせたが,エタノール生成を促進した.60または80%CO<SUB>2</SUB>(20%O<SUB>2</SUB>)下で2日間保持した果実は,大気下に移した1日後でも商品性を維持していた.密封ポリ袋に保持した果実は,有孔ポリ袋の果実に比較して,カビ発生が促進された.密封前にポリ袋に80%CO<SUB>2</SUB>または100%CO<SUB>2</SUB>を導入すると,空気または100%N2を入れた場合と比較して,カビの発生が抑制され,袋中のエチレン濃度もやや低く推移した.<BR>これらの結果から,高濃度CO<SUB>2</SUB>を封入した密封ポリ袋包装はイチジクの流通中の鮮度保持技術として利用できる可能性が示された.
- 園芸学会の論文
著者
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Mathooko Francis
岡山大学大学院自然科学研究科
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外川 哲夫
姫路農業改良普及所
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久保 康隆
岡山大学大学院自然科学研究科
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稲葉 昭次
岡山大学大学院自然科学研究科
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中村 怜之輔
岡山大学大学院自然科学研究科
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Mathooko Francis
姫路農業改良普及所