ブドウ4倍体巨峰に2倍体を交配して得られた胚の培養
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概要
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本研究は4倍体のブドウ巨峰に2倍体を交配し,胚培養による3倍体獲得率の向上について検討を行った. 2倍体の花粉親としてリザマートおよび赤嶺を用いた.<BR>胚は交配後60~70日に無菌的に摘出し生長調節物質を含まないMS基本培地に植え付けた. 魚雷型胚および成熟胚では高い発芽率を示したが未熟胚 (球状胚およびハート型胚) と異常胚は発芽率は非常に低かった. そこでMS培地からアンモニウム塩を除いた修正MSにカゼイン加水分解物を250,500,1000mg•liter<SUP>-1</SUP>加えた培地に置床したところ, 発芽率が高められた.<BR>多くの発芽胚は, 発芽用培地 (MS基本培地) に放置した場合, 生長が停止した. そこで, 初代培養30日後にBA (0.2,2,5mg•liter<SUP>-1</SUP>) を添加したMS培地に移植することにより展葉個体または多芽体が得られた. 多芽体からは多数のシュートが得られそれをMS培地に移植し発根させ, 順化し実生個体を得た.<BR>以上のことから胚培養により成熟した胚からは100%近くの高率で実生個体が得られ, また未熟胚からも低率 (約10%) であるが実生個体を得ることができ, 雑種獲得の効率を向上させることが可能となった.
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