ガラス火加工作業における熟練作業者の技能の解析
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概要
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効率的に熟練技能者の技能を若手作業者に継承するためには,そのパフォーマンスを蓄積し解析することが必要である.本研究ではガラス火加工作業を対象に,経験の異なる作業者間での差異について検討した.ガラス火加工作業は,ガラスを温めながら延ばしたり広げたりする作業であり,一様にガラスを温めるために作業者はガラス筒を回転させる必要がある.測定においては,ガラス筒を延ばす作業,ガラス筒の口を漏斗上に広げる作業,及びガラス筒のまわし動作の試技を行わせ,3人のレベルの異なる作業者の手の動作やガラス筒の持ち方,ガラスの温度の変化を測定・比較した.その結果,安定してガラス筒を回転させる能力が,製品の作成速度やその精度に影響を与えていることが示唆された.さらに,熟練作業者におけるガラス筒の安定した回転は,柔軟な指の動きや他の作業者とは異なるガラス筒の持ち方によって達成されていることが示唆された.
著者
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石川 純
独立行政法人産業技術総合研究所デジタルものづくり研究センター
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梅村 浩之
独立行政法人産業技術総合研究所健康工学部門
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遠藤 博史
独立行政法人産業技術総合研究所ヒューマンライフテクノロジー研究部門
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阿部 健太郎
独立行政法人産業技術総合研究所先進製造プロセス研究部門
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松田 次郎
独立行政法人産業技術総合研究所先進製造プロセス研究部門
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石川 純
独立行政法人産業技術総合研究所先進製造プロセス研究部門
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