倍数性花卉の育成と利用に関する研究 (第8報) : CORAL FLOWER, VISCARIAおよびLOBELIAの倍数体について
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概要
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(1) 播種直前の種子をコルヒチン処理して, はぜらん, こむぎせんのう及びロベリアの3種について同質倍数体が得られた。(2) はぜらん及びこむぎせんのうの4倍体は顕著な倍数体強勢を示して巨大型となり, 花器も大きくなつたが花着密度はやや減少し 殊に稔性が低くなつている。(3) ロベリアの場合は反つて甚だしい弱勢を示して矮性となり, 花器の大きさは変らなかつたが完全に不稔を呈し更に冬季耐寒性の弱いことが顕著であつた。(4) 既に2倍体原種において数多くの染色体数をもつているものは, その同質4倍体が作成されても過多の優性遺伝子の相殺的な効果によつて弱勢化し, 甚だしき場合は滅亡に至るものと想像される。
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