果樹の生育に及ぼす土壤の物理的組成の研究 : II. 土壤空気と植生との関係 (第6報) 温州蜜柑, 枳殼及び桃実生及び葡萄挿木幼苗の生育に及ぼす土壤空気中の酸素濃度の影響

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概要

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1. 本実験は所定濃度の酸素の連続通気により, 温州蜜柑, 枳殻, 桃の実生及葡萄の挿木幼苗の植生と土壤空気中の酸素濃度との関係に就き調査した。2. 温州, 枳穀, 葡萄共に低酸素濃度に強く, 温州, 枳殻は約1%にて新梢の生長が停止し, 4%以上あれば概ね正常な生育を示した。葡萄は正常な生育には7%を要するが, 枯死の濃度は枳殻と同様0.5%位にて低かつた。温州は実験の末期にても完全な枯死に到らなかつた。比較の為に調査した桃は, 従来の成績と同様に弱く6%にて生育が抑制され2%弱にて枯死した。3. 主要果樹及び砧木植物の実生或は挿木に就いての6年間の成績を綜合すると, 土壤空気中の酸素欠乏に対する植生は概ね次の群に分けられる。I. 酸素欠乏に強いもの…豆柿, 温州蜜柑, 枳殻, 葡萄II. 酸素欠乏に中程度のもの…苹果, 梨III. 酸素欠乏に弱いもの…桃

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