この報告の示す大要は次の樣である。(1) 苹果の縮果病の發生はその園土のもつ水溶性硼素量と關連が深い。(2) 試驗の示す範圍から1本の樹に對し30〜60匁の硼砂を施すことによつて縮果病は先ず囘癒することが可能である。(3) 硼砂を一度與えればその效果は初年度限りのものではない。兩三年は十分である樣に思われる。
九州大學農學部
専賣局秦野試驗場