紅玉ゴム病と果實發育との關係
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概要
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1. 昭和12年以來, 紅玉ゴム病と果實發育との關係につきて8659果を用ひて實驗を行つた。2. ゴム病の發病部位と果實發育状態との關係は密接で, 大部分發育の最も良き部位から發病する。3. 前記の關係は小果或は淡色果に於て顯著である。4. ゴム病の被害率は果重の大なるものに高く, 同一果重の場合は常に偏發育の程度に比例して高まる。5. 此現象は從來云はれてゐる所の大形果に發病し易いと云ふことゝ同一現象である。6. 實際問題としては偏發育果或は角ばつた果實の生産を抑へ, 貯藏果に於ては是等を除去する事がゴム病豫防上の要諦である。