高品質ミカン生産を目的とするセンサーネットワークを利用した圃場環境計測
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概要
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三重南紀地域では,担い手の減少や高齢化に伴う熟練者の技術継承,さらには毎年夏場の降雨パターンや温度変化によりミカン栽培自体が厳しい栽培環境においても要求される品質のミカン栽培を可能にする樹体・灌水管理方法等の問題を解決するために,「マルドリ方式」が導入され,つづいて平成20年度には,農業用小型計測ロボット「フィールドサーバ」が導入された.本研究では,フィールドサーバと屋外用センサーネットワークeKoを効果的に活用し,植物の生理を考慮し,農業従事者の立場で考える圃場環境計測を実現するための実証実験を行った.具体的には,センサーノードの最適配置,センサーの最適設置,ゲートウェイの改良を伴う長期・安定運用のためのセンサーネットワーク構築,および農業従事者が使いやすいフィールドサーバソフトウェアとeKoデータ閲覧ソフトウェアの開発を行った.eKoシステムのハードウェアとソフトウェアを改善したことにより,1haをカバーする面情報が安定通信のもと長期間取得可能となった.また,データベースの構築とソフトウェアの開発により,計測データと近隣のアメダス計測地点とのデータ比較が可能となった.この比較の結果,高品質ミカン生産のためには,産地の代表地点での環境計測,とりわけ降水量の計測と土壌水分計測の重要性が示された.
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