原子力報道にみるマスメディア間の相互作用とその要因の分析
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概要
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原子力事故やトラブルについての全国紙4紙の報道を分析し,特ダネ記事となった事例や,1紙が大きく報じた後に他紙も大きく報じるようになった事例,同じタイプの事故なのにある時は大きく報じられ,ある時は小さく報じられた事例,複数の事故において共通して報じられた事例などを抽出した.これらの報道には,マスメディア間の相互作用が認められた.特ダネや複数の事故で報じられた事例は,原子力関係者の努力で防ぐことが可能である.一方,マスメディア側の事情によるニュース価値の変化には,原子力関係者は関与できず,マスメディアの自己検証が必要である.こうした事情を知ることは,広報やリスクコミュニケーションの改善だけでなく,報道の受け手のメディアリテラシー向上にも役立つ.
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