教室における過去10年間のボーエン病およびボーエン癌について
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概要
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1981年から1990年の10年間に教室で経験したボーエン病30例およびボーエン癌2例について統計的に検討した。単発例26, 多発例6で, 男女差はなく, 70歳代に多い。好発部位は, 下肢8, 上肢7, 陰部, 体幹が各4の順である。内臓悪性腫瘍は32例中4例 (子宮頸癌, 耳下腺癌, 食道癌+胃癌, 前立腺癌) にみられ, 全例が単発例だった。多発例は6例中3例に砒素の関与が疑われた。また一般に, ボーエン病に合併する悪性腫瘍は皮膚癌が多く, 以下乳癌, 胃癌, 子宮癌の順だった。興味ある教室の4例をあわせて報告した。
著者
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竹内 吉男
東邦大学皮膚科学第1講座
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武居 彰
東邦大学皮膚科学教室
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大橋 則夫
東邦大学皮膚科学教室
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露木 重明
東邦大学皮膚科学教室
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木下 真介
東邦大学皮膚科学教室
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鶴岡 利樹
東邦大学皮膚科学教室
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竹内 吉男
東邦大学皮膚科学教室
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