胃癌・前立腺癌を合併したMALTリンパ腫の1例
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概要
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84歳, 男性。既往歴に胃癌と前立腺癌がある。2年半前より膀部に5×6cm大, 暗赤色の小結節を伴う局面あり。組織像では, 真皮浅層から深層にかけてびまん性に胚中心細胞様細胞の浸潤を認め, 一部濾胞様構造を呈し, 形質細胞と反応性のT細胞の浸潤をみた。異型細胞はCD20陽性, CD4, 8, 5一部陽性, CD10, 23陰性であり, MALTリンパ腫と診断した。末梢血と骨髄に異型細胞なく, 全身検索で他に病変を認めず。Sister Mary Joseph結節様皮疹を呈した皮膚原発MALTリンパ腫を経験したので報告した。
著者
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新田 悠紀子
独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター皮膚科
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大野 稔之
独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター皮膚科
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影山 潮人
独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター皮膚科
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小池 文美香
独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター
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大橋 春彦
独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター臨床研究センター/血液内科
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市原 周
独立行政法人 国立病院機構 名古屋医療センター 研究検査科
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市原 周
独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター病理部
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森谷 鈴子
独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター病理部
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小池 文美香
独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター皮膚科
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大橋 春彦
独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター血液内科
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