チリ地震津波による侵蝕と堆積について : とくに、岩手県三陸海岸高田松原附近を中心として
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概要
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昭和35年5月23日午前4時10分 (日本時間) 南米チリ国太平洋沿岸に発生した大地震に伴つた津波は太平洋を横断し、翌24日午前日本列島太平洋沿岸の各地に多大の被害をおよぼした。この津波は気象庁によってチリ地震津波と命名された。私共は同5月25日より31日までの7日間三陸沿岸南部地域の被害状況調査を行つた。ここに報告するものは、その中でとくに地形変化の著しかつた岩手県高田市高田松原附近の侵食と堆積にかんする問題のみをとりまとめたものである。