建設汚泥の有効利用に向けた産業廃棄物処理業者の取組み
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概要
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循環型社会構築に向けて産業廃棄物処理業界が率先して, 処理業から再生業へ転換していくことが望まれている。そのためには, 従来の適正処理の推進を図る観点だけでなく, 建設汚泥を取り扱う処理業者を対象とした健全な事業継続のあり方を先に示すことが重要だと考えている。本論ではまず, 建設発生土 (残土) と建設汚泥処理土と建設汚泥再生品の違いを示した。次に, 建設汚泥処理土と建設汚泥再生品の再生利用と現状を述べた。建設業界と産業廃棄物業界全体からの視点で新たな取組みの方向性を探るために, 建設汚泥を取り扱う処理業者の調査を行った。そして, 製造・加工業界の産業廃棄物の流れと建設汚泥の流れの相違を示し, 建設汚泥を取り扱う収集・運搬と処理・再生業者の現状と課題を述べた。また, 建設汚泥処理土と建設汚泥再生品だけで, 健全な事業継続のできる環境を確立するため, 産業廃棄物処理業界として新たな取組みや方向性を述べる。
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会の論文
- 2008-05-31