南関東における夏季の風の日変化特性による地域区分
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概要
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地上風は日変化が明瞭で場所による違いも大きいことはよく知られた現象であるが, 風の日変化を対象として地域的な差異を体系的に調査した例は少ない。本報では, 南関東地域を例に1978年より1981年の7月を対象として, 地上風の日変化成分を抽出することによって地域差を検討した。風の東西成分 (u), 南北成分 (v) のそれぞれについて, 24時間周期の変化を余弦関数に近似してその振幅と位相を求め, これを合成して得られる楕円形ホドグラフを, 風の日変化成分と定義した。この楕円形の長軸長さと傾き, 偏平率, 回転方向など, 日変化成分の特性値は明瞭な地域性があり, その分布をもとに地域区分を試みた結果, 南関東地域は6地区に細分できることが明らかになった。
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