ふるいを用いた粒度分析法における分析精度についての検討
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概要
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ふるいを用いた粒度分析法における分析精度を, 分析誤差を求める作業を通じて検討した。検討用試料として用いたのは, 仙台平野の海浜の風成砂堆上の極めて狭い範囲内から採取した同一の粒度組成をもつと判断される砂質堆積物36試料であり, これらを同一の方法で分析し, 平均粒径, 淘汰度, 歪度の指標値を算出した。その結果, 各指標値において36個の試料の示す値に少なからずばらつきが認められ, それらをもとに粒度分析法のもつ分析誤差を検討した結果, 平均粒径については, 真の値と考えられる値の周囲に±0.06∅以内の誤差領域が, 淘汰度については同じく±0.03∅以内, 歪度については±0.21∅以内の誤差領域の存在が認められた。