Streptococcus milleri 感染による肝膿瘍に門脈・上腸間膜静脈血栓症を合併した1例
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概要
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症例は59歳男性,主訴は発熱と上腹部痛.入院後の画像検査にて肝膿瘍および門脈・上腸間膜静脈血栓症と診断し,抗生物質の投与と抗凝固療法を開始した.血液培養より<I>Streptococcous milleri</I>(以下<I>S. milleri</I>)が検出され,起因菌と考えられた.保存的治療にて軽快退院,以降も抗凝固療法を継続し門脈血栓症の改善が得られている.同様の病態に対しては抗生物質の投与とともに治療早期からの抗凝固療法が効果的であるものと考えられた.
- 財団法人 日本消化器病学会の論文
- 2003-12-05
著者
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大塚 敏之
済生会宇都宮病院 内科
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田原 利行
済生会学都宮病院内科
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山岸 由幸
済生会宇都宮病院内科
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松村 啓
済生会宇都宮病院内科
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田原 利行
済生会宇都宮病院内科
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塩崎 裕士
済生会宇都宮病院内科
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