潰瘍性大腸炎の血漿および大腸粘膜におけるビトロネクチンの検討
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概要
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潰瘍性大腸炎(UC)1列の血漿ビトロネクチン(VN)濃度と組織におけるVNの局在を検討した.血漿VN濃度は健常成人例に比べUC例において有意に低下し,活動度,重症度に比例して低下した.また,同一例で検討すると,全例で活動期に比べ緩解期で血漿VN濃度が上昇した.免疫組織学的検討では,活動期の炎症性細胞浸潤の目立つ粘膜間質部にVNの局在を認めた.<BR> 以上より,VNはUCの炎症部位で血管から持続的に漏出し,組織修復のために消費され,その血漿濃度が変化すると考えられ,UCの活動度,重症度などの客観的指標となり,臨床上有用と考えられた.
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