非特異性十二指腸炎の新しい組織診断基準と stage 分類
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概要
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正常十二指腸粘膜 (28症例), 初発十二指腸潰瘍随伴性十二指腸炎 (IUAD 14症例; 活動期潰瘍3症例, 治癒過程期潰瘍8症例, 瘢痕期潰瘍3症例) 粘膜および再発十二指腸潰瘍随伴性十二指腸炎 (RUAD 16症例; 活動期潰瘍5症例, 治癒過程期潰瘍8症例, 瘢痕期潰瘍3症例) 粘膜を用いて判別分析 (変数選択, 変数増減法) を行い, 非特異性十二指腸炎 (NSD) の新しい組織診断基準と stage 分類: の作成を試みた. この結果, (1)NSDの診断に有用かつ実用的な組織学的指標は, 絨毛陰窩単位の間質内好中球浸潤 (Ne), 胃型表層上皮化生 (GM), 絨毛陰窩長 (HVC) および絨毛幅 (WV) であり, また, (2)NSDの stage 分類に有用かつ実用的な組織学的指標は, 絨毛陰窩単位の間質内好中球数 (NeS) と胃型表層上皮化生の程度 (%GM) である, と結論された.