新しい胃排出能検査法の開発 : Sulfamethizole カプセル食法による固形食胃排出能の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
われわれは簡便な胃排出能検査法として, sulfamethizole 含有のカプセル食を用いる方法を開発した. カプセル食は生理的食塩水や塩酸中では sulfamethizole を軽度遊出するのみであるが, 重炭酸ナトリウム水溶液中では急速にほぼ全量を遊出した. 胃排出能は被験者にカプセル食を摂取させたのち, sulfamethizole の血中濃度を測定して評価した. カプセル食を摂取すると, sulfamethizole 血中濃度は初期15分間ほとんど上昇せず, その後漸増して, アイソトープ法で報告されている固形食の胃排出パターンに近似した. カプセル食と食パンを同時に摂取すると, カプセル食の胃排出は遅延した. 本法は固形食の胃排出能の評価に臨床的に有用と考えられる.
著者
関連論文
- 新しい胃排出能検査法の開発 : Sulfamethizole カプセル食法による固形食胃排出能の検討
- Effect of press stimulation applied to back skin on gastric emptying and serum gastrin response to solid food.
- Effect of body position on gastric emptying of solid food. A study using a sulfamethizole capsule food method.:A study using a sulfamethizole capsule food method