イチゴ茎頂培養におけるランナーの低温貯蔵の可能性
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概要
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イチゴにおける茎頂培養の作業を分散するため, ランナーの低温貯蔵が茎頂の生長に与える影響について調査した. その結果, 休眠が深い品種‘ベルルージュ’では11日程度の低温貯蔵 (4℃) で生存率の低下は認められず, 展開葉数が増加した. また,‘宝交早生’などの休眠が中程度および深い品種群でも同様の傾向が見られた. 一方,‘とよのか’などの休眠が浅い品種群の生育は低下する傾向を示した.このように, 低温貯蔵が茎頂の生長に与える影響は品種によって異なるが, 休眠が中程度および深い品種における茎頂の生長はランナーの低温貯蔵によって悪影響を受けず, 低温貯蔵が利用できる可能性が示唆された.
- 日本植物細胞分子生物学会の論文
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