フジマメの cotyledonary node ならびに茎頂からの植物体の再生
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概要
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フジマメ〔Lablab purpureus (L.) SWEET〕の cotyledonary node segment よりの植物体の再生を検討するため, あらかじめ Murashige and Skoog (MS) 培地に 6-benzyl aminopurine (BA) の1.0〜20.0mg/lの濃度を組み合わせた培地でフジマメを発芽させ, 1, 2, 3週間後に cotyledonary node segment の部分を切り出してMS培地にBA 0.2mg/lを添加した培地へ移植したところ, 2週間BAで発芽処理をしたものが一番 shoot 発生数が多く, その中でも発芽処理のBA濃度が高くなるほど shoot 数が増加することが判明した. またこの cotyledonary node の部分より発生した shoot を分割して, MS培地にNAA 0.2mg/lを添加した培地へ移植すると発根し, 植物体が形成した. また, フジマメの茎頂からの植物体の再生を検討するため, 無機養分 (MS培地)+Vitamin (B5培地) の培地に, NAAとBAを単独並びに組み合わせて添加し培養した結果, NAA0.2mg/l単独添加区並びにNAA 0.02mg/l+BA 0.2mg/l, NAA 0.2mg/l+BA 0.02mg/l区で, 置床した茎頂当たり30.0%の割合で植物体が形成され, またBA単独添加では0.02〜0.2mg/lの濃度範囲では多数の shoot が形成されることが判明した.
- 日本植物細胞分子生物学会の論文