メロンの子葉プロトプラストからの植物体再分化
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概要
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メロンの子葉からプロトプラストを単離し, 培養条件および再分化条件について検討した. 播種7日目の展開子葉を酵素液 (0.05%ペクトリアーゼY-23, 1.0%セルラーゼオノズカRS) で16時間静置処理してプロトプラストを単離した. 得られたプロトプラストを種々のホルモンを含む1/2MS培地を用い, 25℃, 暗黒下で培養した. プロトプラストの分裂およびコロニー形成にはオーキシンとしては NAA 0.5mg/lが, サイトカイニンとしては zeatin 1.0mg/lが効果的であった. プロトプラスト培養開始3週間後に1〜2mm大に生育したコロニーを再分化培地に移植したところ, 3週間後に不定芽が分化した. 再分化培地のサイトカイニンとしてはBA 0.5mg/lが適していた. またショ糖濃度は3%が必要であり, 支持体には0.8%寒天よりも0.2% gellan gum (Gelrite®) が良好であった. 再分化した不定芽を同培地に移植を繰り返し, 次いでBA 0.2mg/lに移植した. その後 IAA0.2mg/l+GA3 0.05mg/l添加培地に移植することによりシュートが伸長し, 発根し, 馴化個体を得ることができた.