Mallory-Weiss 症候群 : 310自験例の検討
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概要
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1971年11月より1984年12月末までの約13年間に Wayne State University 外科にて, 診断治療された Mallory-Weiss 症候群310例について, その背景因子, 診断, 裂創数, 部位, 内視鏡的合併病変, 治療, 予後, および発生機序について検討した. その結果, 発生頻度, 内視鏡所見は諸家の報告とほぼ一致した. 発生機序については, 胃粘膜の食道への脱出が重要な原因であろうと思われた. また, 本症候群の約90%は輸血を含めた保存的療法で止血するが, 緊急内視鏡施行時, 大量出血を認め肝硬変を合併する者は予後不良であつた.
著者
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須川 暢一
Wayne State Univ.外科 デトロイトu.s.a
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増山 仁徳
Wayne State University School of Medicine, Department of Surgery, 6C University Health Center
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須川 暢一
Wayne State Univ. 外科
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