迷走神経切断による総胆管末端部括約筋機構の病態に関する研究
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概要
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総胆管末端部括約筋機構に対する迷走神経切断の影響を, ウサギを使用し12週にわたり経時的に検討した. 総胆管末端部筋層には組織学的に変化がみられず, acetylcholine esterase 活性の上昇もみられない. 血清 gastrin 値は上昇しており, 食事摂取に相当する glycine 負荷によりさらに上昇する. 総胆管外径は経時的に増大する傾向がある. 総胆管内圧および末端部抵抗も同様に上昇傾向があり, gastrin 負荷により対照群では低下するのに反し, 迷切群では上昇し12週経過すると有意に上昇した. 以上の結果より, 迷走神経支配を失なつた総胆管末端部括約筋機構は経時的に過緊張状態となるが, その原因には gastrin に対する反応性の変化が考えられる.
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