上部消化器疾患における胃粘膜組織内 big gastrin (G34) N端 fragment 様免疫活性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
gastrin の病態生理学的意義を解明する一環として, big gastrin (G34) N端特異抗血清を用いた radioimmunoassay 法によつて, 上部消化器疾患患者の胃前庭部粘膜組織中のG34N端 fragment 様免疫活性 [IR-G34 (1-15)] を測定した. 胃角前庭部潰瘍群の前庭部IR-G34 (1-15) 値は, 対照群より低値であつた (p<0.05). 20〜29歳の若年者では, 胃体部潰瘍群の前庭部IR-G34 (1-15) 値は, 他の部位の潰瘍群に比し高値であつた (p<0.05). 胃癌患者では, 低分化型腺癌の前庭部IR-G34 (1-15) 値は, 高分化型腺癌に比し高値であつた (p<0.01). 前庭部粘膜内 gastrin 含量は, 潰瘍の部位, 年齢, 癌の組織型などにより異なることが示唆された.
著者
関連論文
- 慢性膵炎の経過と心理•性格特性
- 膵全摘術および胃切除術後のブドウ糖負荷試験におけるヒト血中グルカゴン分画
- 上部消化器疾患における胃粘膜組織内 big gastrin (G34) N端 fragment 様免疫活性
- 嚢胞液中CEAが高値を示した膵 cystadenoma の一例
- Dimethadione (DMO)による膵石溶解 : I. in vitro 溶解